2009年10月27日火曜日

リフレッシュメント・トレーニング実施中


先週は、
モンボシで始めたコミュニティーの能力強化のための
リフレッシュメント・トレーニングでバタバタしておりました。

今回のトレーニングの目的は、
「地域の自立的・自発的な活動ができるよう、
地域のグループの意識を高め、
活動実施に必要な技能の再確認すること」です。
一度トレーニングをしたからと言って、
いきなり全てが身につくものではありません。
トレーニングを受講し、実際に現場での活動を実施し、
経験を通して出てきた疑問や失敗を持ち寄ることで、
もう一度知識や技能を再確認し、深めてゆく。
人生って、ずっとその繰り返しですね。

先週のトレーニングは、特に地域のグループでの活動に焦点を当てました。

さらには、2008年4-5月にかけて養成され、
CHWとして働き始めて1年ちょっと。
来週からは、コミュニティーヘルスワーカーさん達の個人の技能へ焦点を当てた別のトレーニングと2重でアレンジしました。

トレーニングの始まりは毎回、お祈りから始まります。
それから、自己紹介。
私も初日、最終日を含め、3日ほど参加しました。
自己紹介では名前だけではなく、
所属先、結婚しているかどうか、子どもの数、趣味も言えと。。。
「あ、適用外の質問は、そう答えてくれればいいから」
って、講師の一言、余計だから!(苦笑)


最終日には、ジェンダーの問題で議論が白熱。

朝から晩までの男女それぞれの一日の行動を書きだして比較してみると、
内容的には全く同じ。
洗顔、朝食、畑仕事、昼食、畑仕事、夕食。。。
違うところは女性の方に、朝食『準備』、昼食『準備』、
夕食『準備』が含まれた揚句に、床の『準備』まで・・・。

そして、男女の一日の締めくくりの活動はそれぞれ、
男:Intimate Expression
(←綴りが間違っていたらしく、どういう言葉かは不明のまま)
女:Sexual Act

すかさず講師が、「IEっていったいどういう意味だ?」と質問すると、
発表をしていたCHWのアルフレッドさんは、しどろもどろ。

いや、恥ずかしがるようなことではないでしょうに…。
CHWとして働いているんだし…。と、皆で苦笑。。。

しかし、それにしても、この段階で既に男女の差別が形となって明確に。
男じゃなきゃできない行動、女じゃなければできない行動は書かれておりません。
にもかかわらず、女性の方が労働量ははるかに多いというこの現状。
挙句の果てに、表現の仕方にまで現れる、女性の性に対する思慮のなさ。

それに対して、クラスでもマッチョなフェニアス君。
「男は、夜の生活のために十分休んでおかないと、
奥さんが満足せずに出て行ってしまうから」と、冗談とも本気ともとれるコメントを…。

さすがに冗談にならないなぁと思ったものの、
ヒステリーを起こしても建設的な議論にならないと思い、
「ふーん。ザンビアの男の人は、その『IE』とやらのために、
女性が働いている間中ただ休んでいるんだぁぁ。
でも、男性が準備万端になったころには、
女性の方は『SA』する気にもならないほど疲れちゃっているから、
逃げられる心配もなくなっていいことだねぇ。」と冗談で切り返すと、
クラス中が大爆笑。

アルフレッドさんもフェニアスさんも苦笑いしながら、トレーニングは修了しました。


それにしても
ジェンダーの問題は根が深いため、変化を生むにも時間がかかるなぁと
改めて感じたトレーニングでした。

2009年10月13日火曜日

夫の役割

最近のヘルスポスト事情。

以前は、とにかくお母さん達でいっぱい。
若いお母さん、2人目、3人目のお母さん、付き添いのお母さん等など。

ところが、最近。
少しずつ変化が見られるようになってきました。


最近は、付き添いにくる旦那さんたちが目立ち始めてきました。
初診の登録の時に、お父さんだってちゃんと血液検査をします。




「だって、僕の子どもだから」
こんなお父さん、ご主人がどんどん増えてきてくれればいいですねぇ。

2009年10月12日月曜日

TICOとはなんぞや・・・?

4か月程前、郡保健局より立て替えていた資金を
返済していただきました。

小切手で。

切られた小切手はIndo-Zambia銀行カブエ支店。
カブエの街は、郡保健局からさらに1時間程車で行ったところなので、
当然、ルサカの本店に現金化してもらいに行ったわけです。

そうしたら・・・。
「これは、『オープンチェック』でないので現金化できない。
 署名をもらってこい」といわれました。
これが、3か月前。

しょうがないので小切手を郡保健局に持って帰り、
オープンチェックというものにしていただいて、
改めて今日、ルサカIndo-Zambia銀行本店に持っていったわけです。

そうするとマネージャーらしきおじちゃんは・・・。
「これは、TICO宛ての小切手だ。君はTICOではないので、
 君に現金を渡すことはできない」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?


私「・・・。いや、私。そのTICOを代表している者なんですけど」
マ「いやいや。しかし、君は『TICO』ではない」
私「いや、TICOです。」
マ「いや、君の名前はTICOなのか?」
私「いや、TICOではないですけど」
マ「そうらみろ。だから、君はTICOじゃないからだめだ」
私「ええええ?そういう問題?」

このような不毛な押し問答が数回あり、
「TICOという銀行口座にいったんこの金額を入れてから、
君が引き出すのはかまわない」とマネージャー。


なんでやねん!?


その後も延々と議論が続く負けず嫌いな私・・・。
私「TICOというのは団体名であって、銀行に来るのも、お金を扱うのも、
 その団体を代表している『人間』ですよね!?」
マ「とにかく、君はTICOじゃないから、TICO名義の口座がある
  S銀行へ行きたまえ」

私「お宅の銀行には、他の団体そのものがやってくるんですか?机とか?」
マ「…う。(汗)そ、そんな意味ではない。」

私「前回こちらの銀行に来たときに、
  オープンチェックにすれば現金化できると説明されたんです」
マ「それは間違いだ」

私「私がこのお金をねこばばするとでもおっしゃりたいんですか?」
マ「そ…そんなことは言ってない。
  郡保健局が君の名前を宛名にするべきだったんだ。」

私「これは仕事での支払いなので、団体名で小切手を切るのは当然です。」
マ「だから、S銀行の口座に行ったん入れてから引き出したまえ」
私「同じことじゃないですか」
マ「いや、違うんだ。これはプロのアドバイスだ」

私「じゃぁ、例えば郡保健局が宛名をTICO/Jun Yoshidaと両方
  書いてあったら、どうなるんです」
マ「・・・・それは…。(汗)我々は第3者になるので。。。
  えーっと、カブエ支店にいかねばならない。」
私「えええええ?だって、ここが『本店』ですよねぇぇ!?」

マ「とにかくだめだなものはだめなんだ。
  S銀行に行きたまえ。専門家のアドバイスは聞くものだ!」


あーりーえーなーいぃぃー!

とは思いつつも、これ以上無駄にする時間もエネルギーもなかったので、
結局帰ってきてしまいました。


くぅぅ、意味もなく敗北感…。(握りこぶし)



最近TICO事務所にもらわれてきた子猫を見て和みます。
あぁ、動物セラピーって効果がありますねぇ。(うっとり)

2009年10月5日月曜日

体力勝負!

皆様、

とうとう10月ですね。
ザンビアも、一昨日の土曜日に今年初めての雨が降りました!

雨が降れば、洗濯物が乾きにくく、カビが生えやすくなるだけでなく、
例のやつらが増えます。
そう。。。

「蚊」です!


世銀からの支援で配布された蚊帳が、各地に配られるということになり、
モンボシ地区も受け取りに来いとのお達しがありましたので、
さっそく、トラックの配車支援をすることにし、私も一緒に乗り込んでいってきましたよ。

モンボシのヘルスポストからは、各地域担当者が自転車や牛車等で
受け取りに来る手配も事前にすませ、配布に係る注意事項も共有され、
「モンボシ地区はすごく連携がうまく取れているなぁ」と大感激。
後は、受け取り当日積んで、モンボシに運んで、下ろすだけだし。
楽勝、楽勝。


9月29日。朝9:30にチサンバ・クリニック到着。
ま、待たされるのは想定内だったので、
CHWさんとのんびり、担当者が準備してくれるのを待っている間
おしゃべりしながら待っておりました。

私「どれくらいの蚊帳がもらえるの?」
CHW「モンボシのカバーしている地区は広いから、117パックとちょっと」
私「・・・ふーん。(←あまりぴんときてない)」


・・・・・30分後・・・・・
私「まだ準備できないねぇ…」


・・・・・さらに15分後・・・・・・
私「あ、倉庫のドアが開いた。さて、積み込み始め…ます…か…。
  ちょっと待って。あのー。1パックって、何個入ってるんだっけ?」
CHW「50個はいってて、1パック50Kg(にっこり)。全部で6,000枚くらい。」



ら……楽勝、楽勝。。。(汗)

いやぁ、50Kgって…、重いですね。(苦笑)
頑張って運んだんですが、10個で脱落。。。
「あ…。あたしぃ、金具で指切っちゃったしぃ。
トラックの荷台に積み込んだ分の整理するねぇぇぇぇ。」
(←都合のいい時だけ女の子ぶっては見るものの、説得力なし。
完全に聞き流されてました。(苦笑))

午前中だけで終了するかとタカをくくっていたのですが、
結局、チサンバ―モンボシ間を3往復しても終了できませんでした。
ガソリンがなくなり、昼食も食べずに肉体労働をしていたため体力もなくなり、
あと1往復分を残して、この日はあえなくギブアップ。

あ。。。甘かったっす。(ToT)




しかし、さすがにモンボシ地区の皆さんにめちゃくちゃ喜ばれました。
「よくやってくれた!どれだけ助かったか言葉で表せないよ!」
「ガソリン代もばかにならない。TICOのやってくれていることの大きさは皆わかってる!」
「ということで、あと1回分もよろしく。」


はい。ということで。(笑)
翌日、もう1往復して6,000個の蚊帳がモンボシに届きました。
めでたし、めでたし。