ヘルスポストがまだできていないので、モンボシではこれまでどおり月に一度「乳幼児/妊婦検診」がつづけられています。30キロ離れた保健センターからスタッフが出張して予防接種などを行います。
とはいうものの、バイクの燃料がないだの、途中の橋が流されただの(徒歩で渡ることは可能)、忙しいだの(予定は自分で作っておきながら)、保健センターはいろいろと理由をつけて中止にしてしまうことがよくありました。
TICOがモンボシで活動を始めてからは、そういういいわけをさせずに実施するべく、予定日に私の出張を合わせて、保健センターのスタッフをTICOの車で拾って何とか中止することなく続けてこられました。
今日も検診の予定日でしたので、保健センターに拾いに行くと、看護師ひとりしかいません。他のスタッフは出張中とのこと。「今日は人手が足りないので今月は中止にして、来月にまたやる」とのこと。慢性的に人手不足であることはわかりますが、出張検診が彼らの中で優先順位が低いのも問題です。予定していてもすっぽかして気にしない。私が立ち寄らなければ、検診が予定されていたことも誰も覚えていなかったということです。
300人のお母さんは、子どもをおぶって遠くから歩いて会場に集まって待っていたはずです。その労力と時間がまったく無駄になりました。
2008年1月30日水曜日
2007年10月3日水曜日
小学校で虫下し


今日モンボシの小学校で、授業を中断して生徒が校庭の木陰に集められていました。PTAの代表の大人も参列して、生徒が合唱したりして、一大イベントの様相です。実は「学校の健康と栄養のプログラム」の一環で、寄生虫の虫下しを一斉に生徒に飲ませる行事とのこと。薬は地域の保健ボランティア(コミュニティ・ヘルス・ワーカー)が30キロ離れた診療所で受け取ってきたものです。
先生から生徒に説明をしたあと、ついでにTICOもあいさつさせてもらい、それから教室で一人一人名前を確認しながら、その場で虫下しの錠剤を飲ませていきます。その場で薬を飲ませて確認するという方法は、効果を確実にするために途上国では特に推奨されている方法です。なぜか教室の後方ではPTAの大人たちが鎮座して、様子を見守っています。
虫下しを一斉に飲ませる行事は学校でも初めてとのことで、先生も慣れていないのか、水なしでかみ砕くように指示しています。もったいないので味見はしませんでしたが、端で見る限り、苦くて飲みにくそうにしている子が多かったです。最近は水なしで飲めるタイプもあるようですが、今回はそうではなかったようです。それでも、ちゃんと飲み下したかどうかを先生が確認していましたので、効果は期待できます。
ヘルスポスト(簡易診療所)ができれば、今後は小学校限定ではなく地域を対象に、単発ではなく継続的に、虫下しができるようになるでしょう。
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