2007年9月18日火曜日

患者さんの転院

チコンコメネ・ヘルスポストの見学を終えて、また長距離ドライブして、同行したチサンバ診療所の職員を送り届けたところで、彼が「患者さんをひとり病院へ転送したいのだけれど、乗せていってくれないか?」と言ってきました。といっても病院はTICOの事務所とは逆方向で1時間くらいかかります。しかももう夕暮れで、日が暮れてから走るのは安全上問題があるのであまり気が進みません。
 生死にかかわるような容態ならば運ぶしかないか、と患者さんを見ると、しんどそうですが自分で歩けます。職員の説明では、睾丸の病気で膿が出ていて病院で手術しなければならないとのこと(泌尿器科は勉強不足で、何という病気なのか私はわかりませんでした)。でもバス代もなくて、病院に移動できずにいるとのこと(ザンビアでは、病院へ転院するときも自分でバスで移動するのが普通です)。問題は重態ということではなくて、移動手段がないということです。
 途中の分かれ道の所まで、患者さんと付き添いの妻と赤ちゃんを乗せていきましたが、ここで降りてもらって別の車をつかまえてもらうようにしました。もう日が暮れて暗くなっていましたが、交通量の多い幹線道路なので何とかなるでしょう。
 今後もこういうことを頼まれることは何度もあるでしょう。我々が好意で運んであげるのは簡単ですが、住民や診療所が自ら転院するための手段を確保できるようにしないと解決になりません。それもこのプロジェクトで考えていかなければならない問題です。

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